PROJECTS DETAIL
作品詳細
都市土場
- 氏名
- 坂本 裕太
- 所属
- 東京電機大学大学院
未来科学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 空間デザイン研究室
- 作品概要
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海外輸入木材の流通は日本原産の木材価格の下落を招き、林業従事者の減少と高齢化が更なる拍車をかけ、適度な伐採や間伐が行われない森林の連鎖が里山の広域な荒廃に繋がっている。林業・木材業が衰退する一途を辿る今、日本原産の木が一本でも伐られる社会を構築するために必要なことは何か。こうした経緯から日本各地の山間地域での雇用の創出のための様々な政策や取り組みは珍しくなくなってきているが、これらの生産に見合った消費に繋がっていかない問題を抱える現代において、都市に着目する事は将来的に重要である。都市生活者の木材の利用意識を少しでも高め、都市における木材業が山間地域の林業という半永久的なサイクルに合致することで、生産地(山間地域)と消費地(都市)という双方の分断された関係を繋ぐ場が必要だと考える。以上のことから、本修士設計では、敷地を古くから材木業が行われてきた木場の敷地に選定し、木場の木材業の最盛期を象徴する堀跡をもう一度都市に材木を集めるためのポテンシャルある空間として再現し、都市において木材と人々との関わりをより深め、林業木材業の循環を促進する新たな都市空間の創出を目指す。
プロフィール
作品イメージ
作品ファイル(PDF:2.1MB)