PROJECTS DETAIL
作品詳細
外力に適応する建築
- 関節を持つ
柔軟なストラクチャーの設計 -
- 氏名
- 提坂 浩之
- 所属
- 東京理科大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 宇野求研究室
- 作品概要
-
今日の建築物は経済合理性の追求により、経済面での最適化が行われている。その結果できる建築物は、鉛直・直角で構成された画一的な形態に陥る傾向がある。しかし、自然界で外力を受けながら進化してきた生物の作る形は、あいまいな線で構成され鉛直・直角で作られているものは存在しない。その生物は、それらを巧みに利用し、しなやかでありながら強い構造システムを保持している。 これらには、今建築物に求められている可能性が秘められていると考えられる。
―もし、建築も人体のように力を受け流したり、バランスを取れたりできたら―
本提案は、この発想を原点にしなやかで丈夫なストラクチャーの設計を行った。そこで、私は人体構造が何かに頼ったり、互いに支え合ったりすることで更に強い構造体となることに着目した。人体構造の調査から外力に適応するためのギミックは「骨の形状」と「関節」に表れていることがわかり、それらを建築構造に取り入れた。
外力を受けながら自然界に存在する上で、建築も周辺環境に適応する必要があり、その可能性をこのスストラクチャーによって示した。このように、ただ外力に耐えるのではなく、生物のように外力に適応できる形態が建築の本来あるべき姿の一つではないかと私は考える。
プロフィール
- 1990年
- 静岡県出身
- 2013年
- 東京理科大学 工学部
建築学科 卒業 - 2015年
- 東京理科大学大学院 工学研究科
建築学専攻 修了
作品イメージ
作品ファイル(PDF:1.2MB)