PROJECTS DETAIL
作品詳細
風景構成要素の関係性に
着目した都市構造物の提案
- ピクチャレスクの
現代的解釈を通じて -
- 氏名
- 本田 佳奈子
- 所属
- 東京理科大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 坂牛研究室
- 作品概要
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本設計は混沌と言われる日本の都市に潜在する秩序を発見するためにピクチャレスク概念を探求し、新たな建築、都市への視座を提示するものである。
18世紀当時から「ピクチャレスク」という語は多義的であったが、複数の文献における言説の考察を通し、ピクチャレスク概念の本質を
A:全体性をもたらす風景構成要素間の関係
B:美(beauty)と崇高(sublime)の感情
の存在と捉えた。これらの特性について、過去・現代の文脈における意味を分析した結果、現代のピクチャレスク風景の全体性は散策者の風景経験の中で構想力によって構築されることを導いた。分析および再解釈から見出したこれらのピクチャレスク特性を、東池袋地区の風景再構成に適用する。東池袋地区は副都心の商業地区と昭和時代の古い猥雑さが同居している場所である。現在この地域では再開発による地域性の統合によって、複雑に混在した地域特性が損なわれてしまうことが危惧される。そこで、この地域の中心を貫く高速道路高架を〈起因素〉とした、東池袋地区の風景の再構成を図る。
プロフィール
- 大阪府生まれ
東京理科大学大学院 修了
作品イメージ
作品ファイル(PDF:1.8MB)