PROJECTS DETAIL
作品詳細
植物 か 建築
- 氏名
- 林 拓真
- 所属
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 安原研究室
- 作品概要
-
建築とはその地の自然を排除する事で成り立つ人工物である。現代、大都市部では環境問題などの観点から緑化の条例が定められている。しかし、私にとってはそれらの建築群のたたずまいは違和感しか覚えなかった。絶対的な他者である植物を安易に挿入している、その状態が。
緑化における最大限の可能性は緑が存在することで、それ以上のものでは無い。もし植物を建築に取り込む事ができるのであれば、きっと従来の建築の形態ではないであろう。それは、植物と建築の関係性を考察し言語化することが重要であると考える。
「永続性」と「劣化性」。両者の違いは生き物であるか、そうでないかである。つまり、永続的に存在する物なのか、劣化する物なのかである。両者を共存させるには中間体のような繋ぐものが必要である。例えば、ダムなどの土木物は「水」を要素とし設計される。それは自然というスケールを許容し、永続性を兼ね備え、結果として人に還元されるものである。そのような土木的合理性によって自然と人を繋ぐ物は本計画において重要な鍵になると考える。
植物の育成にとって不可欠な「土」を要素として設計を行う。土を主体とすることで植物が主体となり、そんな空間に人が住まう。それらは人と大いなる自然を許容出来るような大きくて優しい集合体であり、むしろ人の為の新たな何かではないか。
植物か建築か。
プロフィール
- 2013年
- 東京理科大学 卒業
- 2015年
- 東京理科大学院 修了
受賞
- 2013年
- 空間デザイン
コンペティション 最優秀賞
ヒューリック学生アイディア
コンペティション 優秀賞
あなぶきスタイル
コンペティション 優秀賞
ショッピングセンター・
リポジショニングコンペ
特別賞
エイブル空間デザイン
コンペティション
セミファイナル進出
TDW アーティストコンテナ 推薦出展
日塗装ポスターコンペ 佳作 - 2014年
- 東京メトロ銀座線駅デザインコンペ 入選
甍賞学生アイディアコンペ
銀賞
- 2015年
- ユニオン造形デザイン賞
最優秀賞
東京理科大学修士設計展
最優秀賞
作品イメージ
作品ファイル(PDF:8.8MB)