PROJECTS DETAIL
作品詳細
居場所としての図書館
- 氏名
- 梓澤 亜美
- 所属
- 東洋大学大学院 工学研究科
環境・デザイン専攻 - 研究室
- 工藤和美研究室
- 作品概要
-
近年、情報化が進む中で、デジタルの出現により公共図書館の利用は大きく変わってきた。デジタルが普及するにつれてシステムだけでなく、図書館空間も変化している。図書館はコンテンツが揃えば、ネット上の運営が可能でありながら、未だ図書館にとって建築が不要となっていないのは、利用者が人間である限り居場所を必要とするからである。図書館が媒体として必要としなくなった時に、今後ますます人の居場所が重要となってくる。
本提案では、設計の前段階として5つの図書館でのアンケート結果から図書館利用者は「たまり場」「明るさ」「開放感」「音」から空間を選択していることが分かり、調査から読み取れる居場所の形成として本棚・壁柱・高低差・仕切りで空間を分節することで、異なる特性をもった空間を作り出すことができている。また「静かな空間」と「賑やかな空間」を混在させるためには、空間を分節することが重要であり、それぞれの空間は個人の居場所だけでなく、集団の居場所も必要である。
それらの結果から設計段階では川越を敷地とし、周辺に学校があり、学生が多く行き交う敷地の特性を活かし、高さ・長さ・幅・間隔から空間のパターンを考え、それぞれ違った要素で空間を組み合わせていくことで環境の異なった居場所としての図書館の提案をする。
プロフィール
- 1990年
- 埼玉県生まれ
- 2013年
- 東洋大学 理工学部
建築学科 卒業 - 2015年
- 東洋大学大学院 工学研究科
環境・デザイン専攻 卒業予定
作品イメージ
作品ファイル(PDF:3.1MB)