PROJECTS DETAIL
作品詳細
あふれだす生活
- あふれだし・表出における
豊かな動線空間をもつ
多世代型集合住宅の提案 −
- 氏名
- 高原 真央
- 所属
- 日本女子大学大学院
家政学研究科 住居学専攻 - 研究室
- 篠原聡子研究室
- 作品概要
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集合住宅においてエントランスから住戸までの動線空間は地域と集合住宅、共用空間と住戸内とそれぞれの領域を繋ぐ中間的領域の役割をもつ。そこは、日常的な挨拶や生活の気配の共有など、住まい手同士のコミュニケーションを生む契機となる空間である。住戸内のインテリアや共用ラウンジ、ゲストルームなどの共用施設の充実に目が向けられる事が多いがでそうした住戸間の日常的な動線空間への関心は低いと言える。動線空間は単なる移動空間としての役割しかもたず、住戸前に、住民の生活表情や気配を感じることも少ない。しかし、多様な性別や年齢の人々が住まう集合住宅において、目的を持って集まる共用施設ではなく、日常の挨拶や気配の共有こそがより良いコミュニティを築くきっかけになるのではないだろうか。そこで本研究では動線空間にあふれ出し・表出が多く見られる事例を調査し建築的要素との関係を分析する。そこから抽出した設計手法を用い、動線空間におけるあふれ出し・表出に着目した学生寮を含む多世代型集合住宅を提案する。「豊かな裏空間の共有」「住民が関与できる余白空間の計画」「地域と住民のオーバーラップ空間の計画」の3つをコンセプトとし移動空間としてだけでなく生活空間の一部となる動線空間の提案を行う。
プロフィール
- 1990年
- 東京都出身
- 2013年
- 女子美術大学 デザイン学科
環境デザインコース 卒業 - 2015年
- 日本女子大学 家政学研究科
住居学専攻 修了
作品イメージ
作品ファイル(PDF:1.1MB)