PROJECTS DETAIL
作品詳細

2050年横須賀谷戸計画

氏名
髙槻 友哉
所属
法政大学大学院
デザイン工学研究科 建築学専攻
研究室
建築構法研究室
作品概要

人口減少率全国1位という不名誉な称号をもつ街「横須賀」。人口減少傾向を見ると、地域により差があり、昔から人が住み、谷が入り組む地形を指す「谷戸」という地域の人口減少率が高い事がわかる。しかし、実際に歩き回ると豊かな地形により住環境としては魅力に満ち、横須賀の街に住む事の価値を秘めている様に思える。

その「谷戸地域」における人口減少の根底にある問題として挙げられるのが、「道」である。「道」を「車道」と「歩道」に分類すると、ほとんどが「歩道」に属し、これにより一般の住宅は車を所有を拒否される。しかし、公共施設や商店に注目すると、多くが埋め立て地などの平場に分散した事で、生活圏が広がり、車の使用が要求される事になった。これらと高齢化の問題が相まり、人口減少が急激に進む現状が生み出されている。これらはマスタープランが欠如した上で、街が発達していった代償であるように思える。

本計画は、2050年という点を設定し、長期的なスパンで、その「谷戸」地域を生活の為の器へと戻していく試みである。
手法としては、動線である「サークル」と機能である「レイヤー」を、既存の要素を手がかりに「在り方」として設定し、それらを土地の起伏にあわせて重層させていく事で、立体的なネットワークが形成され、街の新たなマスタープランが生み出される。
人々が街という集合した住まいに暮らすことで、横須賀にしかない豊かな生活を送る事が出来る事を期待する。

 

プロフィール

2013年
法政大学 デザイン工学部
建築学科 卒業
2015年
法政大学大学院
デザイン工学研究科
建築学専攻 修了