PROJECTS DETAIL
作品詳細
采る風景
- 氏名
- 岡本 拓馬
- 所属
- 武蔵野大学大学院 環境学研究科
環境マネジメント専攻 - 研究室
- 伊藤泰彦研究室
- 作品概要
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東京都には都市農業が存在し、後継者の減少や税金の問題で衰退が懸念されている。しかし農地は、環境保全や食の供給、教育、防災、歴史文化継承など、現在の都市が担うべき機能を有しており、なくてはならない存在なのである。そのため現状の農地の機能から新たなプログラムを提案し、住居を付加させることでアクティビティの多様化を図り、農業の活性化を促す。また今昔の農業は河川の水をくみ上げて行っていたことを活かし、現在は道路面より下にある河川のレベルに農地を作り、昔の風景を再生する手がかりとする。形態は野菜が育つ基準として6時間以上日照を確保することが条件となってくるため、日影図から決定する。現状では宅地化並みの税金を払わないと農業を行うことができない。しかし賃貸住宅に農地を付加することで税金のかからない農地が生まれる。そのため日影を考慮して軒を出すことで、レベルの異なる農地を最大限に作ることが出来る。賃貸農地・賃貸住宅は人の出入りが頻繁な都市ならではのプログラムであり新陳代謝を促す。人の流動性を生むことで、都市は活性化していく。今回の提案は言い換えると、都市自体の必要な機能を改めて再考するための実験である。
プロフィール
- 1990年
- 茨城県水戸市生まれ
- 2013年
- 武蔵野大学 環境学部 環境学科
住環境専攻 卒業 - 2015年
- 武蔵野大学 環境学研究科
環境マネジメント専攻
修士課程 修了
作品イメージ
作品ファイル(PDF:4.7MB)