PROJECTS DETAIL
作品詳細
空間と時間の往還
- 中上健次の
オリュウノオバを下敷きとして -
- 氏名
- 大崎 駿一
- 所属
- 早稲田大学大学院
創造理工学研究科 建築社会論 - 研究室
- 渡邉大志研究室
- 作品概要
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原発事故は空間と時間にずれをもたらし、多くの課題を原発避難者に残している。中上健次はその問題を愉楽として昇華した。千年を繰り返し生きる魂と今現在ある身体の間に生じるずれを、千年の空間と時間を往還しうる豊かなものとして捉えている。そしてその豊か続けている存在である。この意味で福島第一原発は、ネガティブなオリュウノオバと捉えられる。
本計画は大熊町のためのポジティブなオリュウノオバの提案である。分断された空間と時間を積極的なものとするための計画であり、その間を往還するための関係性のデザインである。
計画A-A:’「ことば」と「こと」の倉庫の設計。観光コンサルティング会社のオフィスおよび旅の文化研究所として機能する。
計画B:3.11以降大熊町が別の土地へ旅することを模したお旅神事の提案。稚児獅子舞を奉納するその一瞬、空間と時間を越境した風景が現れる。
プロフィール
- 2013年
- 早稲田大学 建築学科
石山修武研究室 卒業 - 2015年
- 早稲田大学大学院 建築学専攻
渡邉大志研究室 修了
作品イメージ
作品ファイル(PDF:2.1MB)