作品詳細
-Gallery-
HANOI4D
- 街路の立体化によるオルタナティブな都市更新手法の提案 -
- 街路の立体化によるオルタナティブな都市更新手法の提案 -
- 氏名
- 入矢 佳紀
- 所属
- 慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 - 研究室
- 松川昌平研究室
- 作品概要
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ハノイの旧市街地を敷地に既存の平面的に優れた空間構成を3次元に拡張するユニットの提案をします。そのユニットを都市に段階的に挿入していくことで、既存の良さを失うことなく、住人の力で徐々に段階的に都市を更新していくことができるのではないでしょうか。ハノイの36通りは、1haあたり800人が住むエコで職住近接、高密でコンパクトな地区です。土着的でハノイの高温多湿な気候、つながりの強いコミュニティの中で生きる知恵が長屋形式の特徴である街路→ショップ→通り庭→居室→外気といった2次元の平面構成に詰まっています。しかし、そうした良さはショッピングモール、大規模マンションの開発によって失われようとしています。また、庭は無秩序な増築によって埋められ、住環境は悪化しています。そこで私は立体街路を挿入することで既存の空間構成を保ったままに都市を段階的にリノベーションする手法を提案します。3棟の長屋をワンセットとしてユニットを構成します。まず、真ん中の長屋があった部分に立体街路を挿入します。それに伴い、より高密で職住近接度の高く、豊かな外部空間を持つよう既存の空間構成をもとにして隣り合う長屋は増改築されていきます。立体街路の隣り合う空間はショップへと書き換えられ、人びとは通り庭を通って居室へ向かいます。このユニットを住宅密集地、マーケットに挿入し、少しずつ漸進的に都市をリノベーションしていく手法を提案します。
プロフィール
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略歴
- 1991年
- 神奈川県出身
- 2014年
- 慶應義塾大学
総合政策学部 卒業 - 2014年
- 慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 卒業