作品詳細
-Gallery-
敷居を跨ぐ植物
- 植物を設えた住空間の研究 -
- 植物を設えた住空間の研究 -
- 氏名
- 青木 昂志良
- 所属
- 首都大学東京大学院
都市環境科学研究科 建築学域 - 研究室
- 小泉雅生研究室
- 作品概要
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建築に付随する植物が、屋上緑化や壁面緑化など、屋内から見ることの出来ない位置に施されることに疑問を感じる。居住者と植物の距離は、視覚的つながりから温熱環境的な遮断へと偏っている現状がある。そこで本研究では住空間と植物がより密接な関係を持つ建築空間を追求する。植物のための主たる空間は一般に庭として定義されるが、庭にも日本古来の町家形式に見受けられる坪庭のように植物と住空間が近接する関係もある。そして本研究では、植物を設えることで屋内外を曖昧にさせる空間構成手法に着目することにする。まず植物を設えた住空間を分析し、8パタンの空間が定義できることを発見した。設計提案は屋内外がグラデーショナルに連結する戸建て住宅である。植物を設えることで屋外から屋内への移動が明確に認識できないような、あるいは外に出たと感じたらそこはまだ屋内、というような体験を持つ地下の住宅である。地上からは屋根だけを視認することが出来、居住者は建築の全貌を見ることは無い。住戸へとアプローチする空間さえも曖昧になる。ここでは植物は床、壁、天井などの空間構成のための建築部位とフラットに扱われており、人と植物の距離はすごく近い。
プロフィール
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略歴
- 1992年
- 千葉県浦安出身
- 2014年
- 首都大学東京
- 2016年
- 首都大学東京大学院