作品詳細
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クリストファー・アレグザンダーにおける
「15の幾何学的特性」を応用した建築設計の提案
「15の幾何学的特性」を応用した建築設計の提案
- 氏名
- 牟田 龍二
- 所属
- 千葉工業大学大学院
工学研究科 建築都市環境学専攻 - 研究室
- 遠藤研究室
- 作品概要
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”デザインの最終の目的は形である”
クリストファー・アレグザンダーはこれまで、生き生きとした建築や空間に感じられる「名づけ得ぬ質」を実現するため、様々な理論を提唱し実践してきた。「都市はツリーではない」では、生き生きとした質が失われた原因をデザイナーのツリー状の思考パタンの為とし、「パタン・ランゲージ」では、局所的ルールを共有することによりこの質を実現しようとした。2002年に出版された「The Nature of Order(秩序の本質)」において、生き生きとした建築や空間に感じられる質は、多くの「センター」が相互作用し生まれる「全体性」からもたらされると説明し、この「センター」の構造を「15の幾何学的特性」として提示した。本研究は、「15の幾何学的特性」をデザインプロセスに応用する為、複雑な再帰構造を持つ「センター」の振る舞いをアルゴリズムとして記述し、シミュレーションを行う。「センター」は複雑な構造である為、複雑系で用いられるマルチエージェントシステムを 参考にする。「センター」を認識可能な最小単位であり、自律的な行動主体と仮定しシミュレーション空間内に並置する。相互作用の結果、全体として「15の幾何学的性質」が創発する振る舞いを、アルゴリズムとして記述する。無意識的な相互作用から生成される幾何学を、建築として機能性と全体性を与え成長させていくプロセスを提案する。
プロフィール
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略歴
- 1992年
- 石川県七尾市 誕生
- 2014年
- 千葉工業大学
工学部 建築都市環境学科 卒業