作品詳細
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建築と秩序
- 予定調和を超えた質をもたらす《しなやかな秩序》-
- 予定調和を超えた質をもたらす《しなやかな秩序》-
- 氏名
- 遠藤 優斗
- 所属
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 安原幹研究室
- 作品概要
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建築の本質的な性質は秩序をつくりだすことである。
私は、 近代の一義的な秩序ではなく、 もっと持続的に幅のある現実を含みながらも物理的・感性的に働きかける 「しなやかな秩序」 が必要である。「 しなやかな秩序」 は必然と偶然、多様性や不確定性を包括して扱うことのできる受容性と能動性を併せ持っている。
そしてその 「しなやかな秩序」 によって、 時代を超えて人を惹きつけ続ける、 生きた空間を持った建築をつくりたい。
例えば古い民家や自然発生的な都市などの時代を超えて評価されている建築は、 人々を惹きつける、 言葉では言い表せない豊かさを獲得しており、 本提案の目標とする質に非常に近い。 しかしこうした質は、 一人の建築家が設計したものではなく、 予定調和でつくられたものではない。
それでは、 こうした古い民家や自然発生的な都市のもつ質を、現代の都市において新たに獲得するにはどうしたら良いのだろうか?
それには 「しなやかな秩序」 によって偶発性や多様性、 不確定性を取り入れると同時に誘発し、予定調和を超える質をつくるという方法があると考えている。
これは近代の機械論的な考えの枠を超えており、 これからの建築の最も本質的で普遍的なテーマなのではないか。日々新たな気づきや発見、人や出来事との出会いに溢れた状態。コンテンツや流行、時代が次々と移り変わっても色褪せずに人を惹きつける。そうした生きた空間を持った建築をつくりたい。
プロフィール
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略歴
- 2014年
- 東京理科大学
理工学部 建築学科 卒業 - 2016年
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 修了