作品詳細
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久屋大通公園における環境型雨水調整施設の提案
- 水循環に接続する建築・インフラ・ランドスケープデザインの混成型空間の提案 -
- 水循環に接続する建築・インフラ・ランドスケープデザインの混成型空間の提案 -
- 氏名
- 岩井 都夢
- 所属
- 日本大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 山崎研究室
- 作品概要
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近年圧倒的な勢いで増加し続ける雨水。
都市の水害に対するレジリエンスの必要性が求められる中で、現在の水系インフラに頼る水処理システムでは大幅に追いついていないのが現状である。対策として、水系インフラのみに水処理を頼る都市の「線的な水処理」の仕組みから、 個々の敷地で水をオンサイト処理する『面的な水処理』の形を考える。
元来、都市は建築・インフラ・ランドスケープデザインを平面から描く「Master-plan」が一般的であった。一方で水循環や環境的側面は平面でなく、その効果や動きは断面上に現れる。そこで、3つの要素を水循環に接続する形で断面から描き、効果を示した図面『Master-Landscape』と呼び提案を行う。
敷地は、水環境から最も遠く雨水の 排出のほとんどを水系インフラに頼る名古屋市、その中でも雨水が集結する久屋大道公園(2km に渡る地上部の公園、地下3層の商業・交通系インフラ)を計画地とした。
Master-Landscape を軸に断面から設計を行い、次に 歴史・文化、水脈、緑地帯、動線をベースに全体設計及び、個々の建築を水循環の一部に取り込まれる形で更新を行った。内部空間は、水循環に接続する事で、現在断面上で分断されている建築・インフラ・ランドスケープデザインが物理的・視覚的に連続し、常に新陳代謝が促される空間になっている。
個々の要素が相補的な役割を果たし、水循環に接続する事で「雨水を担保する場」と「都市に3つの要素が繋がる新しい空間」を提示した。
プロフィール
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略歴
- 2010年
- 大成中学高等学校(ステューディアコース) 卒業
- 2014年
- 日本大学
理工学部 建築学科 卒業 - 2016年
- 日本大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 卒業
受賞
- 日本大学大学院理工建築最優秀賞「吉田鉄郎賞」受賞