作品詳細
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中間領域を取り入れた地域密着型認知症介護施設の計画
- 東京都三鷹市井の頭地域を事例として -
- 東京都三鷹市井の頭地域を事例として -
- 氏名
- 佐藤 達弥
- 所属
- 日本大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 佐藤光彦研究室
- 作品概要
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認知症介護施設を計画するにあたり、手法分析シートを作成した。「新建築」を研究資料とし、主に認知症高齢者が共同生活を営むことのできる施設を対象としている。介護保険が始まった2000年から2015年を事例分析の対象期間とし、作品集30、建築的要素127を収集した。収集した建築的要素は次の7つに分類される。①多様な居場所 ②内部と外部のつながり ③空間の連続性 ④屋外空間の設置 ⑤周辺環境との調和 ⑥地域交流 ⑦住まいとしての環境、さらにカテゴリーごとに内容の整理を行った。これらの中には、居室と共用部の関係性、内部と外部の関係性など、中間的な領域について多くの工夫がみられた。そこで「中間領域」の重要性に着目し、実際の生活環境から中間領域の調査を行うこととした。「施設」ではなく「住まい」や「街」をつくるように計画をするため、実際の生活環境である住居と道の関係性に着目、道から住居の入口までの空間と、それに付随する住居の一部を切り取ってモデル化を行い、31の中間領域の分析を行った。さらに中間領域から次の8つの要素を抽出。①アルコーブ②庇③雁行型 ④フレーム ⑤垂れ壁 ⑥壁柱 ⑦連続性(列柱空間) ⑧透過性。これらの要素と手法分析シートから得られた考え方を用いて設計を行うために基本ルールを設け、ルールに従い設計を行った。中間領域は認知症高齢者の住まいとしての環境をつくる上で重要な役割を果たす。
プロフィール
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略歴
- 1990年
- 新潟生まれ
- 2014年
- 日本大学
理工学部 建築学科 卒業 - 2016年
- 日本大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 修了