作品詳細
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地に根ざした再興
- 木密地区における住宅の更新 -
- 木密地区における住宅の更新 -
- 氏名
- 小宮 みちる
- 所属
- 法政大学大学院
デザイン工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 渡邉真理研究室
- 作品概要
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木造密集住宅地では、狭い土地に密集して住むことから、常に他人を意識しながら生活し、助け合いながら生活しており、そこには根強いコミュニティを持っている。さらにそこに何年も建ち続ける木造住宅は、その根強いコミュニティを支える都市構造と捉えられる。
敷地の豊島区東池袋4、5丁目の木密地区では耐震面、防火面において問題が多いことから、この木密地区の一部を一斉建て替えする再開発が行われ、元ある都市構造は崩壊し、根付いていたコミュニティは失われていく状況である。そこでこの木密地区にある、根強いコミュニティを継承しながら、耐震、防火面に置ける問題を解決出来る更新の仕方を計画すること目的に提案を行った。
この木密地区に根付くコミュニティは、人のためだけの空間である路地空間に住戸が向かい合い建つこと、その路地空間が複雑ながらも連続してあること、そこに行けば誰かに会えるというコミュニティの場である商店街を身近に持つことを基盤に成り立つと仮定した。
そして、「都市計画とともに増幅する容積率」、「敷地にある路地空間」、「街区内部にある未接道の建物」、「再開発により失われる商店街」を手がかりに、都市の整序化、つまり新たなこのまちの建て替えのルール により、「従前居住者の住戸の共同建て替え」と「商店街の移転」、「新たな単身居住者のための住戸」という木密地区における新たな低層集合住宅を計画する。
プロフィール
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略歴
- 1991年
- 東京都生まれ
- 2014年
- 法政大学
デザイン工学部 建築学科 卒業 - 2016年
- 法政大学大学院
デザイン工学研究科 建築学専攻 修了