作品詳細
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建築の多様化への考察
- 独り空間 -
- 独り空間 -
- 氏名
- 鈴木 直
- 所属
- 武蔵野美術大学大学院
造形研究科 デザイン専攻 建築コース - 研究室
- 高橋晶子スタジオ
- 作品概要
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建築設計において、公共の場で「コミュニティ空間」を想定しながら空間をつくっていく方法は、近年、一般的になりつつある。しかしながら「個」を想定しながら空間をつくっていく方法は公共の場ではあまり見られることはない。コミュニティがすべてであるかのように社会が動いていくことに疑問に感じる。「個」を想定しながら空間をつくっていくことはできないだろうか。本制作は、「独り空間」を通して建築の多様化を目指す試みである。
敷地は近畿大学東大阪キャンパス。ビルディングタイプの建物がほとんどであり、ゆとりのあるたまり場や空間が無いのが現状である。この場所の6つの敷地(site_00〜05)に新たな空間を挿入していくことを行った。
まず、本制作で取り扱う「独り空間」とは、槇文彦氏が述べる「誰にでも開かれている場は、独りでいても心地よい空間でもある。」というようなものではなく、集団の中からふと物理的な距離をとる場所(避難場所・アジール) という意味で取り扱う。
site_00〜05で共通して行った操作は建築の機能的な要素以外の部分をキャンパスにつくること、もう一つはその敷地と同化させることである。教室や食堂などの機能を持つ空間を、メインの空間とするならば、その横に延長させた空間をつくりひとりで居られる場を設けた。また、その建築のテクスチャであったり空間の質など、その土地のコンテクストをよみとりながら、新たな空間をつくることを行った。
プロフィール
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略歴
- 2012年
- 近畿大学 理工学部建築学科 卒業
- 2016年
- 武蔵野美術大学大学院
デザイン専攻 建築コース 修了