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キリスト教系集落の調査及び現代における集落の提案
〜長崎県五島市奈留島を対象して〜
- 氏名
- 宮崎 理佳
- 所属
- 工学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 冨永祥子研究室
- 作品概要
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古来より、地縁、血縁、産業、宗教など様々な要因に拠る共同体が存在するが、その中でも宗教において信仰が繋ぐ共同体はとても強い結びつきである。長崎県五島市は潜伏キシタンを先祖に持つ地域であるが、その中でも奈留島は弾圧や迫害が比較的なされず、同じ島に住む仏教信者らとも良好な関係を築きながら現代まで信仰が続いている。地域コミニティの崩壊などといった言葉がきかれる現代において、奈留島における共同体の持続のあり方は、ひとつの示唆になるのではないかと考えた事がこの研究のきっかけである。長崎県五島市奈留島の江上集落・南越集落・葛島集落様の3つののキリスト教系集落を研究対象とし、各集落の住まい方・生業・信仰を背景に、集落は何によって形成され、いかにして現在まで継承してきたかを調査する。また、各集落の特質や問題点を把握し、人がなんらかの形でその場に関わり続け、住み続けることができる現代の離島集落の存続のあり方を提案する。調査の結果、同じ島でも信仰の違いや生業の違いで、住戸の形式や人々の生活が異なる。さらに同じ信仰であっても生業や生活する敷地条件が異なれば、住民の求めているものや問題も様々である。広い範囲で平均的に地域を判断するのではなく、集落形成の成り立ちや信仰を個々に調べる事により、各集落の特性を活かしつつ、各々の足りないものを島全体で補い合うことが、現代における集落の新しい提案になりうると考える。
プロフィール
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略歴
- 1992年
- 東京生まれ
- 2015年
- 工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 卒業
- 2017年
- 工学院大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修了