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前庭のある集合住宅
- 都市型集合住宅の提案 -

氏名
若林 晴美
所属
昭和女子大学
生活機構研究科 環境デザイン研究専攻
研究室
金子友美研究室
作品概要

都市に住むということは利便性に優れているが、その一方で開口部が面していることで周囲の視線の交わりが気になり不快に思うようなことも多々ある。このことから、都市で快適な居住環境を確保するために建築のデザインが出来る事を探る。

都市型集合住宅は住戸密度を上げるため窮屈な住居となってしまう場合が多い。その中でも採光、通風、プライバシーを確保しながら、十分な居住面積を得る必要がある。都市型集合住宅の条件として、住戸密度を上げること、プライバシーの確保(集合住宅内外)、開口部(採光面)の確保、個々の住戸面積を確保することを目指す。側面からの採光による共用部分の最小化、メゾネット型住居による視線の高さの衝突緩和、そして「前庭」による開口面の確保とコミュニケーションの提案を行う。

集合住宅に設けられた前庭空間はガーデニングを行ったり、子ども達が自由に遊んだりすることができる空間であり、住民がそれぞれ好きな空間をつくることができる屋内外の中間領域として機能する。そして、廊下や階段に隣接して前庭空間を設けることで、開口を設けられる面が増える。この結果、外壁面の開口を最小限に押さえても前庭空間を設けることで居室部分に十分な通風や採光を得ることが可能である。また、前庭は各住戸の専有空間でありながら、集合住宅の共用空間として、住人同士のコミュニケーションの場としての機能も期待できる。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1992年
    東京都出身
    2015年
    昭和女子大学 生活科学部 環境デザイン学科 卒業
    2017年
    昭和女子大学大学院 生活機構研究科
    環境デザイン研究専攻 修了