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見えざる線
- ル・コルビュジエの近代建築と芸術作品の分析から -

氏名
高橋 沙織
所属
千葉工業大学大学院
工学研究科 建築都市環境学専攻
研究室
遠藤政樹研究室
作品概要

本研究は、モダニズムの一時代を築いた巨匠ル・コルビュジエの生涯にわたる作品を通じて、近代以降の建築の限界と可能性を探るものである。本研究は、コルビュジエの全作品をトレースすることからはじめる。そこには未完のプロジェクトや絵画作品も含まれている。その調査から、近代主義を乗り超えようとしてきたコルビュジエの思想変化を発見した。コルビュジエの作品には、均質空間に代表される直角と曲線が生涯を通じて同居している。そしてそこに3つの共通点が発見されるのであるが、抽象的な曲線が第2次世界大戦を境に、女性の体(しかもボリュームのある)や動物(牡牛)に変わり、直線との差異が甚だしくなっていくのである。
本研究の狙いは、道路を基準とする現在の用途地域制度都市への批判である。そこに新しくコルビュジエの曲線を持ち出し、新しい緑の線を都市につくっていく。都市に有機的な繋がりをもたらすことを意図した提案である。それは「大地」のようなデザインであり、人工と自然の間、公共と私の間を埋める建築となる。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1993年
    東京都出身
    2015年
    千葉工業大学 建築都市環境学科 卒業
    2017年
    千葉工業大学大学院 建築都市環境学専攻 修了