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知覚される快適さ
-適応が開くオフィス空間-

氏名
石塚 真菜
所属
日本女子大学大学院
家政学研究科
住居学専攻
研究室
宮晶子研究室
作品概要

東京都多摩市における、適応が開くオフィス空間の提案である。

快適さの定義は多種多様で、私はときに疑問を感じている。そこで、「快適さ」に関して行われている様々な研究を設計に結びつけ、そのなかでも特に人の知覚に重点を置き、快適さに関する設計コンテンツの収集を行うことを考えた。

現在、建築空間の快適性において重視されている項目は、主に温熱感である。しかし、人が感じる快適性には、温熱感以外にも様々な要素が関係していることが、近年の研究によって明らかになっている。その背景をもとに、その他の様々な要素に注目して-知覚と快適さ-設計コンテンツ・パタン集を制作。そこから読み取った、従来の快適さの概念を超えた、人のもつ適応力や、自然を取り入れることの有用性などを根拠に、オフィスの提案を行った。

設計コンテンツ・パタン集の内容に応じて設計を進めると、内部と外部、そして内部のような外部や、外部のような内部といった多様な空間が層のように重なりあう建築が浮かび上がった。中庭の配置や、開口部のスタディを繰り返しながら、時間や季節に伴う変化や、移動に伴う変化など、身の回りの変化に対する知覚を促し、人の適応力を引き出すよう考えたオフィスは、外部に開かれた空間となった。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1993年
    東京都出身
    2015年
    日本女子大学 家政学部 住居学科 建築デザイン専攻 卒業
    2017年
    日本女子大学大学院 家政学研究科 住居学専攻 修了