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接地階のあり方からみる街に開かれた集合住宅の提案

氏名
塩澤 瑠璃子
所属
日本女子大学大学院
家政学研究科
住居学専攻
研究室
篠原聡子研究室
作品概要

 近年、住環境において地縁に基づく人間関係の希薄化が問題視されており、コミュニティとプライバシーにおける時間的・空間的調和をどう建築的に捉えるのか、集合住宅の設計において昨今の課題の一つとなっている。このような課題を踏まえ、今後も増加傾向にある集合住宅において、建築的な試みにより、地域とつながる提案が求められていると考えられる。そこで近年増加傾向にある接地階を街に開いた集合住宅を対象に、図面調査、大家と居住者へのヒアリング調査から、接地階を街に開くための条件と空間構成、空間要素を導き出し、集合住宅の提案につなげる。敷地は所々に農地が残る東京都世田谷区北烏山9丁目とする。コンセプトは、コミュニケーションツールとしての農を介した、接地階を街に開く集合住宅である。調査で導いた空間要素を接地階に取り込み、屋上は世田谷で生産される野菜の栽培方法から6種類の屋根の架構を決定する。本計画では、運営体制と接地階の空間構成というソフト・ハード両面から接地階の開き方を提案する。接地階を街に開くことで、居住者同士の縦のつながりと、大家、地域住民との横のつながりが生まれる集合住宅となることを期待する。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1992年
    東京都出身
    2015年
    日本女子大学 家政学部 住居学科建築 デザイン専攻 卒業
    2017年
    日本女子大学 家政学研究科 住居学専攻 修了