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災害後に避難所から仮設住宅に変化する公共施設
- 非日常時の機能を主体とした設計の提案 -
- 氏名
- 梅原 睦実
- 所属
- 文化学園大学大学院
生活環境学研究科
生活環境学専攻 建築・インテリア学専修 - 研究室
- 久木研究室
- 作品概要
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避難所と仮設住宅の機能が組み込まれた公共施設を設計・提案した。災害が発生すると、避難所が開設され避難者が収容される。しかし避難生活の長期化に伴い、避難所や待機所を転々とさせられる場合が多くある。この問題の背景には、スペースの狭隘化による避難所の移動や、施設の日常業務回復に伴う解消と集約、仮設住宅の敷地確保の難航等がある。しかしこのような災害後の環境の変化は、時として被災者間に生まれた繋がりやコミュニティを破壊し、引きこもりや孤独死を引き起こす原因ともなる。
これらの問題を解決するために、日常業務の停止が比較的問題とならない文化施設内に、あらかじめ避難所の機能を組み込むことで、長期の避難生活に対応できる施設を提案できないかと考えた。そこで既存の図書館及び公園をベースとし、避難所と仮設住宅の機能があらかじめ組み込まれた公共施設を設計した。この施設は災害が発生すると速やかに避難所に変化し、その後は仮設住宅としての利用へと転換、復興後に再び平常時の利用形態へと戻る。また災害発生後の環境の変化に対応するために、過去の震災で発生した避難所の問題を既往文献から抽出し、時系列ごとに整理・分析した。その後これらの問題や環境の変化に対応するべく、本提案施設を災害後に4段階に分けて変化する可変的施設とし、各段階における施設の運営方針や、優先して解決すべき問題等を検討した。
プロフィール
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略歴
- 1992年
- 静岡県三島市生まれ
- 2014年
- 文化学園大学 建築・インテリア学科 卒業
某設計事務所で一年間設計業務に従事 - 2015年
- 二級建築士 資格取得
- 2016年
- 応急危険度判定士 資格取得
- 2017年
- 文化学園大学大学院 生活環境学研究科 修了
受賞歴
- 2013年
- 第9回プレゼンフォーラム 入賞
- 2014年
- 卒業研究 学長賞受賞
卒業研究展学部内投票 1位入選