作品詳細Gallery
郊外住宅地における「都市農業型交流拠点」の提案 -千葉ニュータウン地区における営農調整地を対象として-
- 氏名
- 水越 俊宇
- 所属
- 筑波大学大学院
人間総合科学研究科 芸術専攻 - 研究室
- 加藤研 研究室
- 作品概要
-
千葉ニュータウンは開発段階において梨農家を中心とした現地住民の反対により買収放棄地が生じ,「営農調整地」としてニュータウン内に設置されたため、今でも住宅地に隣接する形として梨農園が多く隣接している。一方で千葉ニュータウンにおける第一次産業者の減少に伴い、営農調整地では宅地開発や耕作放棄地化が確認できる。本研究は千葉ニュータウンにおける営農調整地を現状の生活環境を向上させる空間として提案することを目的としている。
設計するにあたり、千葉ニュータウン地域の地域産業である梨産業の運営形態と複雑な栽培過程の調査から、市民が梨産業を通し、営農調整地を管理することで、単なる農地管理方法としての市民農園から新たな地域の交流拠点として昇華できることを示した。そこで、小学生の教育プログラムとして梨栽培を取り入れ、それを住民や農家、新規就農希望者らが参入しながら管理するプログラムを提案した。千葉ニュータウン内の小学校に隣接する営農調整地を一事例として取り上げ、ニュータウンの都市構造や学校建築、既存の梨農園と付随する諸施設の調査を通して明らかにしたタイポロジーを踏襲し、梨農園と付随する諸施設の設計を行った。
プロフィール
-
略歴
- 1993年
- 千葉県生まれ
- 2012年
- 筑波大学 芸術専門学群 デザイン専攻 卒業
- 2018年
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 芸術専攻 修了