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小布施祇園祭復興計画 -新しいハレとケの律動を生み出す建築-

氏名
中村 遥
所属
東京理科大学大学院
理工学研究科 建築学専攻
研究室
山名善之研究室
作品概要

ライフスタイルの変化によって共同生活空間が喪失し、「共同体」や「場」が失われてしまった。昨年夏、安藤忠雄建築研究所のインターン中に伝統的な共同体の残る奈良県今井町の研究をし、その結果井戸などの共同生活空間だけではなく、都市と建築の「間」が連関することで「場」がつくられていることが分かった。そこで新しい共同体を生むことで現代における「場」を構築することができるのではないかと考えた。敷地は、長野県小布施の増改築により住空間と商業空間が乖離し、ハレとケによる再構築を必要としている中心地の一街区とする。「場」を《状況によって変化する床=interactive floor》と捉え、『まちの中に新しいハレとケの律動を生み出す装置としての建築』を提案する。2年間で作成した『小布施の地上1m暮らしの調査図面』から既存と新設を等価に捉えることで、まち、建築、建具、家具、身体、地面の舗装などに至る「場」の設計をした。本設計では、祇園祭を復活させ、町民、観光客、新たな移住者による職住一体のコーポラティブな暮らしの新しい共同体が生まれ、職住・祭りのハレとケが律動することで地域の伝統を継承し、伝統的建築を保存活用していく新たなモデルを提示した。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    2012年
    東京理科大学理工学部建築学科
    2016年
    東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻山名善之研究室