中国の特有の社会主義集合住宅における改造と活性化の可能性に関する研究
- 中国のコミュニティ更新のための建築設計提案 -

氏名
張 忠天
所属
千葉大学大学院
融合理工学府工学研究院 創成工学専攻建築学コース
研究室
岡田哲史研究室
作品概要

1949年中華人民共和国建国以来、様々な社会制度や経済制約などの理由で、戦后の経済回復や国民の居住問題を満たすために、低コストの集合住宅が大量に建設されてきた。中国経済の急速な成長に伴って、大量の古い集合住宅が次々と都市の更新で解体されたが、現在の中国の都市には、このような集合住宅が多く残っている。したがって、どのように都市の中心部に残された古い集合住宅を新しい都市の発展によりよく溶け込ませるかは、現在の中国の避けられない社会問題となっている。
将来において、この問題をより系統的に解決するために、このような古い集合住宅の更新と活性化の未来モデルを探索するために適切な実践場所を選択する必要がある。よって、設計者のよく知っている故郷、中国山東省の省都済南市のある古い集合住宅団地を敷地として研究と設計を行うと考えられる。
本研究は特定の敷地を選び、中国特有の社会主義集合住宅に現在に存在する多くの問題の分析を通じて、地元住民の需要に基づく有機的な設計を探求した。敷地の元の空間と建築自体の改造・活性化を通じて、新しい改造システムを創造した。今回の研究と設計を通じて、中国の現在の住宅建設の同質化に対応することを試みた。また、今回の設計試みを通じて、未来の中国都市の発展と地域の活力の向上に積極的な影響を与えることを期待している。

作品イメージ

作品ファイル

Profile

  • 略歴
    1993年
    中国山東省済南市生まれ
    2016年
    山東建築大学 建築学専攻 卒業
    2022年
    千葉大学大学院 創成工学専攻 建築学コース 修了
    受賞歴
    2020年
    UIA-HYP CUP 2020 International Student Competition in Architectural Design Honorable Mention
    2020年
    TINY HOUSE 2020 Architecture Competition TOP30
    2022年
    THE TINY HOUSE Architecture Competition of Impact Design Competitions TOP30
    出展
    2021年
    第37回 釜山国際建築大展出展

一覧へ戻る