副産物都市
- 副次的に発生する事物に着目した研究及び転用の提案 -

氏名
白井 雅人
所属
東洋大学大学院
理工学研究科 建築学専攻
研究室
伊藤暁研究室
作品概要

都市の変化を建築を通して記述することを試みた。

都市の変化は何らかの根拠に基づいて生じており、その変化には必ず副作用が伴う。つまり「都市の副産物」なるものを調査することは逆説的に都市の変化を知る手がかりになり得る。本研究では、都市の変化に伴い生じる「副産物」に着目し、介入対象となる「場所」、介入手段となる「もの」の調査を行い、その組み合わせによって建築をたちあげた。
変化の履歴が内在する副産物を建築設計で扱うことは、建築を通して変化を可視化すること、都市の変化を相対化させ、理解しようとする行為である。

性能や機能において、事足りる現代の都市において求められるのは、変化し続ける都市環境と断絶し安定した環境を整えることだけではなく、都市の観察によって発見した一見無関係な場所やものに、新しい意味を上書きし、組み合わせることによって得られるつながりや広がりを描くことではないだろうか。

作品イメージ

作品ファイル

Profile

  • 略歴
    1996年
    静岡県静岡市生まれ
    2019年
    東洋大学 理工学部 建築学科 卒業
    2022年
    東洋大学大学院 理工学研究科 建築学専攻 伊藤暁研究室 修了

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