玉野市民会館計画 2022

氏名
大関 龍一
所属
武蔵野美術大学大学院
造形研究科 デザイン専攻 建築コース
研究室
布施スタジオ
作品概要

地方創生の課題は「継続」が重要である。私は地域の現状に目を向け、市民が主体的にまちづくりへ参加できる場を作りたいと考えている。
本計画は岡山県玉野市の新たな市民交流拠点の設計提案である。瀬戸大橋の開通による宇高連絡船廃止により宇野港の港勢は変化し、フェリーの幹線航路としての機能は低下している。

一方で、フェリーターミナルの増設や瀬戸内国際芸術祭の開催により、現在も人流港として重要な役割を果たし年間約100万人が乗降している。
しかし、市の財政の負担となる公共施設の削減が進められ、玉野市民会館が2020年に閉館した。文化・芸術が交流する瀬戸内海の玄関口であるにも関わらず、市民の文化拠点の場が失われたことになる。

この計画は、宇野港周辺を芸術・文化の港として発展させることで、大半が瀬戸内海へ流れてしまっていた人流を宇野港の街側へ向けさせ、地域に新たな賑わいを創出する拠点としての市民会館であるが、市民の日常的な利用にとどまらず観光客の利便性向上を図る居場所とする。それにより市民の文化芸術活動と観光客の出会いと発見の場となり、施設の用途を超えた活動の場となることを目指している。

また、前市政では新市民会館の計画は未定のままであったが、2021年の市長選にて市民会館を推進している方が市長となったため、私の提案を一つの材料として市民団体と共同で議論と提案を今後も展開していく予定である。

作品イメージ

作品ファイル

Profile

  • 略歴
    1997年
    茨城県生まれ
    2016年
    茨城県立竹園高等学校 卒業
    2020年
    武蔵野美術大学 造形学部 建築学科 卒業
    2022年
    武蔵野美術大学大学院 造形研究科 デザイン専攻 建築コース 修了

一覧へ戻る