アーバン・タイフーン・アーキテクチャ
- 氏名
- 黒柳静希
- 所属
- 関東学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 柳澤研究室
- 作品概要
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本設計は東京都世田谷区に位置する下北沢地区の再開発を研究の対象とし、再開発により「行政の方針」と「民間の理想」にずれが生じていることから、いかなる方法で「公」と「私」が共生できるかを設計を通して明らかにすることを目的としている。
下北沢には「公(公共)」における「私(個人)」の自由な振る舞いが許容されているのではないかと感じたことから本提案を始めている。
設計では、「スパイラルパーク」を軸にすることで、従来の商業施設とは違い、世田谷区(公)が管理する「スパイラルパーク」に、人々の自由な振る舞い(私)を許容した場を設けることで、「公」と「私」が共生した駅商業施設の提案を試みている。また、従来の複合施設は商業に公園が付随しているものが主流だが、本提案では「スパイラルパーク」の周りに商業がまとわりつく形態としているため、どの階であっても外部との関係を作り出している。プログラムとしては、下北沢が現在持ち得ない、スポーツ施設、ギャラリーなど混在するように挿入することで、異文化同士のコミュニケーション、コラボレーションを誘発し、新たな文化を発信していく拠点となることを目指した。