塩と生きる

食と自然と暮らしを結ぶ建築
氏名
豊栄太晴
所属
工学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
伊藤博之研究室
作品概要

現代社会において「生きる」とは何か。
様々な事柄が複雑に絡み合う現代では、不便さを作り出さないために物事を簡略化し、機械化や効率化に頼る場面が多いが、そこに生きる風景は感じられない。縄文時代のように暮らすということではなく、社会や暮らし、文化を自然や環境とどのように結びつけるかということ。
本提案では、こういった背景のもと、食と自然と暮らしを結び付け、その循環の中で生きるための建築を提案する。
自然と切り離され、消費社会の中で機械化された製塩技術によって商品価値を持った食塩を生産し、かつての塩作りや塩の国として生きる風景が存在していない。
調査の結果、赤穂には、塩作りによって育まれた歴史文化は残存し、日本100名水に指定される千種川が流れ込む瀬戸内海や緑豊富な森林や山、塩作りに最適な気候風土が存在しているのもかかわらず、その自然と切り離され、機械化された製塩技術によって、塩の国として生きる風景が存在していない。
そこで、自然との結びつきを読み解き、本来の塩としての価値を作り出しながら、塩と自然と暮らしを結び、赤穂の塩の国として生きる建築を模索する。

作品イメージ

Profile

略歴

1998 神奈川県藤沢市生まれ

2022 工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 卒業

2024 工学院大学大学院 工学研究科 建築学専攻 卒業