小国町再生計画

- 地形を読み込み、建築を作る -
氏名
如澤瑞穂
所属
昭和女子大学大学院
生活機構研究科 環境デザイン研究専攻
研究室
杉浦久子研究室
作品概要

山形県小国町は、山間地域では珍しい第二次産業が中心の町であり、日本海型気候であるため夏は雨、冬は雪が多い。豊富な水資源を活かし水力発電が盛んに行われ、作られた電力は工業エリアを含む小国町の電力に賄われ利活用がされている。また、小国町の綺麗な水は近年需要が高まる半導体製品の製造に使われているため、小国町の工場では設備投資や人員導入が行なわれており、外部からの移住者が増えることが分かった。そこで、小国駅を米坂線の線路上に約400m動かし、駅から始まる新しい軸線を計画する。また、駅を利用した人や人員導入により小国町に新しく来た人が、軸線を歩くようにするために6つの建物を設計する。
駅を動かすことで、歴史的文脈がある小国城跡地であり、町の人々にとっての思い出の場所でもある旧小国小学校(現在は廃墟)へ近づけ、小国町の象徴でもある工業エリアや川とも隣接させる。今までは商店街の軸線のみが賑わいの拠点であったが駅を動かしもう一つの軸を作ることで、川を挟んだ2つの軸の間での行き来が増え、賑わいが面的に広がる。建物は、新しい小国駅、川に架ける橋、旧小国小学校をコンバージョンした宿泊施設、十字路に面する直売所とカフェ、食の拠点としてレストラン・蒸留所を設計する。
今回の提案をすることで町全体に賑わいが広がり、衰退しつつあった小国町が持続可能な町として再生することを期待する。

作品イメージ

Profile

略歴

1999年 東京都生まれ

2022年 昭和女子大学 生活科学部 環境デザイン学科 卒業

2024年 昭和女子大学大学院 生活機構研究科 環境デザイン研究専攻 修了