真鶴百事港湾

氏名
章競尹
所属
女子美術大学大学院
美術研究科 デザイン専攻 環境デザイン研究領域
研究室
横山勝樹研究室
作品概要

日本では半世紀前から、経済の急速な発展により、人々は大都市を居住地として選ぶようになり、それがいくつかの地域の人口の急激な減少をもたらし、その傾向は過疎地域では極めて顕著です。人口の持続的な流出に伴い、店舗が次々と閉鎖され、これらの地域は多くの問題に直面しています。人口の流出による急激な人口減少は深刻な高齢化現象をもたらし、多くの住宅が空き家となり、これらの問題は地元の住民の社会的な孤立を高めています。
そのため、私は過疎地域の住民の居住モデルを再考し、住民の社会的孤立感を和らげるための全く新しい居住モデルを創造する必要があると考えました。
神奈川県唯一の過疎地域である真鶴市を研究対象とし、現地調査を行いました。地元の住民との意見交換やアンケート調査を通じて、現在の施設に対する住民の具体的なニーズ、例えば増設を望む店舗のタイプや娯楽施設などを把握することができました。収集した情報と真鶴の特徴を踏まえ、異なるニーズに対応する新しい居住モデルを構築して、より多機能な空間を提供し、地元住民が利用しやすいコミュニティスペースを創出しました。また、真鶴で働きたい人や地域の生活を体験したい人々への多様な住宅を設計すると同時に、訪れる観光客のニーズも考慮し、真鶴の美しい景色を楽しめる飲食空間を構築しました。これらの空間は相互に連携し、地域の特色を生かした新しい居住モデルを形成しています。
この新しい居住モデルのデザインを通じて、真鶴の住民の社会的孤立感を緩和し、地域の再生を促すことを期待しています。

作品イメージ

Profile

略歴

1996年 中国浙江省生まれ

2024年 女子美術大学大学院デザイン専攻環境デザイン研究領域修了