空き地の賞味期限
- 季節と自然の恵 -- 氏名
- 洪丹超
- 所属
- 多摩美術大学大学院
芸術研究科 建築・環境デザイン専攻 - 研究室
- ランドスケープデザイン研究室
- 作品概要
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現在、日本では、空き地や空き家が大きな問題になっている。これらは私有者が不明確で確認が取れないこともあり、多くの空き地がそのまま放置されているケースもある。このような現状では、管理維持が難しく町の景観にも影響が出てくる。このような問題を、ランドスケープデザインの観点から捉えなおし、解決の可能性を探りたい。
私は常に日常の風景を観察することが好きで、日本に来てからもたくさん観察した。自分が観察した私有空地は、雑草や植物が自然から作られたものであり、季節により、植物の高さ、または種類も変わることである。
これは人から作った風景ではなくて、自然から作った風景である。空き地の風景、私は賞味期限という言葉を使った。
この限定された時間、私は、三つの要素を含め、デザインを考えった。空き地にある素材:建築を解体後、必ず建築廃材が出てくる、この建築廃材を主に素材として使いたいと考える。
自然の恵み:空き地を観察して、空き地中の植物は、季節により、植物の高さ、また種類にも変わる。
空き地に現れる現象、溜まり水、花畑、野原、植物がゆらぎ、雪地などランドスケープデザインの視点から限定された時間でも各自の空き地の個性を惹きたし、簡単簡易な住民参加が可能なデザインをした。
日本代表的な地域空間である、駅前、商店街、高級住宅街、伝統住宅街に対して空き地の賞味期限を提案した。
Profile
略歴
中国の浙江省で生まれ、大学を卒業後に日本に進学し、自然に興味を持ち、日常の観察が好きです。