駅前再開発における高架下空間の利用可能性

〜大スケールと小スケールの関係〜
氏名
松本大輝
所属
東洋大学大学院
ライフデザイン学研究科 人間環境デザイン専攻
研究室
櫻井研究室
作品概要

近年、都市部では駅前再開発が盛んに行われている。駅前に存在していた商店街や住宅地は消滅し、駅直結の大型複合施設などの建設が次々と進められている。それは小さなスケールから大きなスケールへと都市スケールが変化しているということである。また加えて、駅前には皆一様に箱型建築が立ち並んだことによって、都市全体で街並みの匿名化に向かっている。駅前空間がそのような変革期にありながらも、小さなスケール空間を保持し続ける場所がある。それは鉄道高架下空間である。
研究では対象範囲における再開発計画、都市発展の歴史について調査し、世界の都市の高層化や日本の高層化とその背景に存在していた問題点等について迫ることで、これまでの再開発や高層化に関する歴史について調査を進めた。また高架下のイメージや高架下の利用方法についても探ることで、新たな可能性を模索した。
本設計では、再開発計画の進む都市部において変化する都市スケールと、高架下というインフラ空間が持つ独自の性質、さらには街並みのコンテクストや周辺環境を読み解いた上で、再開発計画の進む都市部において新たな都市形態の可能性を提案することを大きな目的とした。また複数の設計を通して、連続的な都市のネットワーク的構築を図るとともに、再開発によって生まれた巨大な都市スケールとはあえて対比的な高架下空間を拠点とすることで高架下空間の新たな利用可能性を追求した。

作品イメージ

Profile

略歴

1999年 栃木県生まれ

2018年 東洋大学 ライフデザイン学部 入学

2022年 東洋大学大学院 ライフデザイン学研究科 入学