海洋プラスチック回収車による海岸の更新

氏名
光井亮二
所属
法政大学大学院
デザイン工学研究科 建築学専攻
研究室
下吹越研究室
作品概要

近年、環境問題となっている海洋プラスチックを自分事にしたいという思いから本研究を始める。まずは個人ができる活動として海岸に通いプラスチックを回収するということを行った。回収するための道具を制作し、海岸で実践、そのフィードバックをもとに道具を更新することを繰り返し行った。回収道具の解像度が上がり、その経験から回収方法の一つとしてプラスチックを回収しながら海岸を走るモビリティを提案。次にその回収車が対象の海岸に挿入されたとき、海岸の風景はどのように更新されるのかを思考する。更新1:回収したプラスチックを陶土と混ぜ、焼成することでセミックを作り、それを使った海を再生するための魚礁を提案。回収した量に比例して積み上がり、海のランドマークとなる。更新2:回収車のガレージやセラミックを焼成するための工房などの機能を持ったターミナルの提案。海を中心としたコミュニティを形成する。更新3:回収した流木を工房で燃料として利用するため、一定期間乾燥させるための施設の提案。小さな流木は一般に提供することで海キャンプを行う人が集まる。更新4:浜辺を分断する5つの放水路に橋と回収装置を設け、そこに浜辺で回収したものを使った停留所の提案。海にいる人たちの休憩するための場所や、回収車の待合室の機能を持つ。

作品イメージ

Profile

略歴

1999年 横浜市生まれ

2021年 法政大学 デザイン工学部建築学科卒業

2023年 法政大学院 デザイン工学研究科 建築学専攻 修了