相談内容

長い間地方勤務でしたが、首都圏への転勤が決まり、便の良い都心のマンションを購入して住みたいと考えています。家族構成からして3LDKくらいが希望ですが都心は高価格で手が届きません。せめて都心からそう遠くない、駅からも近く買い物も便利なところを探していますが、良いと思うところはまだまだ高くて諦めざるをえません。

ここのところ中古マンションでも良いと思い始めていますが、中古マンションを購入する場合に将来建築のトラブルに困らないための注意点を知りたいです。

 


 

中古マンションの購入の際の押さえておきたい点がいくつかあります。箇条書きで示すと下記になるかと思います。

 

・耐震基準を満たしているか?

不動産取引きの際、重要事項説明書の中に、耐震診断の実施の有無の記載欄があります。昭和561981)年以前に竣工したマンションは、表記の有無にかかわらず、旧耐震基準の建物という評価になります。ただし、公的な評定基準で耐震補強をしたマンションもあります。

 

・マンション運営が適切か?

総会の議事録をみれば、ある程度判断できます。マンション運営のかなめは理事会が適切に機能していることがポイントです。
管理会社主導の理事会運営と化しているマンションは、問題です。このようなマンションは結構多く残念ながらまだまだ有ります。住民間の結びつきが希薄なマンションにこの傾向があります。住みずらいマン ションは回避しましょう。

 

・②にも関連しますが、長期修繕計画をもっているか?長期修繕計画は、マンションを快適で安全な住まいとして維持し、大切な資産としての価値を保つためには、共用部分の大規模修繕を計画的にかつ確実に実施していくそのマンションの将来計画なのです。長期修繕計画作成には、建物調査から入って設備までどの程度に傷み具合かを部位別に判断することからスタートします。専門家に依頼することから時間も費用もそれなりにかかります。数枚の紙ぺらにはなりません。当然ながら、長期修繕計画が積立金の徴収額の根拠となります。積立金が安かったので購入は「安物買いの銭失い」そのものです。

 

・その他にもいろいろあろうかと思われます。

その一つが小規模マンションです。小規模マンションはメリットも多々ありますが、下記のデメリットが存在します。管理費、積立金の戸当たり負担が高くなるということです。マンション管理に無関心の住民がほとんどであれば、値上げも難しくなり修繕もままならなくなくなります。街中には、圧倒的に小規模マンションが多い。このような問題をかかえているということです。

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