相談内容

小規模マンションの維持管理

26年鉄筋コンクリート造5階建て15戸のマンションに住んでいます。住民の高齢化が進んでいます。
5階の一部屋に軽度の雨漏れが生じています。防水補修をしなければならないことは分かっていますが、積立金が不足しています。第二回目の大規模修繕工事の見積もりが管理会社から示されましたが、不足分は住宅支援機構より借り入れをする内容になっています。
その場合返済すべき費用と、次に予定されるエレベーター改修工事を考えると、修繕積立金を3倍にしても足りません。エレベーターは毎回の点検で、各所補修が必要である旨を業者から指摘されています。また管理会社からは昨今の値上げ世情により、管理委業務託費を値上げしなければ、管理業務から撤退する可能性を示唆されています。どの様にしたらよいでしょうか。

 


 

お悩みの事と存じます。いくつか整理しますと、築26年ですので第一回目大規模は終わられて、第二回目のお話が管理会社から出ているようですが、5階の軽度の雨漏りですぐに大規模修繕を実施する必要があるのか検討が必要と思います。
また、エレベーター改修工事も同様ですが、一級建築士やマンション管理士等の専門家を入れて補修工事がどこまで必要なのか、補修工事時期を含めた長期修繕計画の策定が必要です。
その際、「マンション管理計画認定制度」に基づいた長計ガイドライン、長計の標準的な様式を採用し、お住まいのマンションの居住価値を客観的に把握して、修繕積立金の推移と必要な修繕工事の時期を見直していく必要があると思われます。
令和20年には築40年のマンションが366万戸にもなるようですし、お住まいのマンションも丁度同じ築年数かと思われますので、「居住価値」のあるマンションとして長く住み続けられるように管理組合の皆様、専門家と協力して対策をご検討されると良いと思います。ちなみに貴マンションの立地条件等が不明ですが、私の知っているマンションは駐車場をコインパーキングへ貸し出して毎月の剰余金をプラスにして安定した運営をされています。身近なところにマンション価値につながる発見があるかも知れません。

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