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バッサーノ
地元の人がバッサーノと呼んでいる都市の正式名称はバッサーノ・デラ・グラッパ(BASSANO DELLA GRAPPA)、その名の通りグラツパの産地として有名です。
ここにも又屋根つきの橋、アルピーノ橋(別名コペルト橋)があります。何故橋に屋根が掛かっているのか? 恐らく川を挟んだ対岸の利害必ずしも一致しておらずコミュニケーションが必要と思われたときに継続的接触の為の架け橋が出来たものと思われます。従って橋上はコミュニケーションの為のゲートでありホールだったと思われます。そこでは双方の出会い、共同の儀式も行われたことでしょう。当然そこには滞留するための屋根が必要だったと思われます。そして一般的にはそれぞれの地区のゲートにはその地区のシンボルが表示されています。
このアルピーノ橋の西岸ゲート側にあるバールの地下にはアルピーノ博物館があり第一次世界大戦で戦ったパルチザンの戦績となる写真、武器等が展示されています。マルティリ通り(殉教者通り)の並木には敗れたパルチザンの死体が吊るされた痛ましい写真もあり、現在の静かなマルティリ通りのその同じ並木を眺めながら散策していると歴史の重さを感じざるを得ません。
又、残された城門の外側に張り付いたバールも歴史の一断面としての不思議な風景です。
(写真・文 福井 稔)
南面前景
南面前景
北面前景
アルピーニ橋の正面ゲート
ゲートから見た橋上空間
幅8mのゆったりとした橋上
子供の学習の場
橋上からグラッパ山を望む
川上の橋脚
裏正面のゲート
中心のリベルタ広場
街中に残された城砦
ガリバルディ広場
城門裏
城門表
マルティリ通り(殉国者の通り)
バールの張り付いた城砦のゲート
グラッパ博物館
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