私たちに身近な学校やコミュニティーセンターなどの公共施設の多くは戦後建てられた建物ですが、まだ物理的耐用年数を満たさない建物までもが次々に建替えられようとしています。世田谷区でも毎年かなりの予算がそのために使われています。
もちろん人命を守るための耐震工事は早急に必要とされますが、まだまだ使える建物を壊して次々に新築することが低炭素時代にふさ わしいかどうかをそろそろ考える時期に来ているといえるでしょう。
欧米 では建物を改修して新しい使い方をする事例が多く見られ ますが、我が国でも古くなった建物を改修して再生したり、統廃合で使わ れなくなった小学校の校舎を改修して他の使い方を始めた例などが話題にのぼるようになってきました。
JIA世田谷地域会では、防災や公共投資縮減、省エネルギーの観点も踏まえながら、これからの公共施設のありかたや、これをいかに長く楽しく使ってゆくかについて、行政や様々な関係者の視点から考えていきたいと思います。
黒木実建築研究室内 黒木実
〒156-0051
東京都世田谷区宮3-14-15-104
TEL 03-3439-4190
FAX 03-3439-4726
E-mail skyland@jcom.home.ne.jp