1990年 | 神奈川県生まれ |
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2011年 | 慶応義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 卒業 |
2012年 | 慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 入学 |
SEIJO ECO HOUSING PROJECT - デザインルールを用いた長期的な住宅地開発法の提案 -
- 氏名
- 猪野 梓
- 所属
- 慶応義塾大学大学院
政策・メディア研究科 建築・都市設計 - 研究室
- 池田靖史研究室
作品概要
長期的デザインが必要となる、住宅地の開発にデザインルールを導入する提案である。デザインされたルールに則って個々の住宅を自由に設計することで、『良い街並み』と『個々の住宅の豊かさ』の両立が可能となる。
近年、個々の住宅の豊かさのことばかり考えて設計した戸建て住宅の増加により、街並みが成立していない事例や、ローカリティが衰退している事例が多く見られる。一方、街並みを形成するために、アパートを建てる、一律でセットバックするなどの方法をとることもできるが、一律に規制するルールでは柔軟性に欠け、個々の住宅の豊かさは失われていく。
個々の住宅が自己組織的に成長して街を作り上げているといえる住宅地において、どのような仕組みで街が変化してきたのかを読み解き、未来像をシミュレーションし、それを向上させるためのデザインルールを提案する。
デザインルールを共有することで街並みの未来像が保障されるため、各住戸の設計の自由度は上がり、個性豊かな住空間を生み出しつつ、良い街並みを作っていくことができる。
本提案では、高級住宅地として有名な成城を対象敷地とした。成城は、『緑豊かな街並み』と『ゆとりある生活』が共存する街である。しかも、人口流入による敷地分割を契機に、成城というブランドは衰退し始めている。
プログラミングによってこれまでの成城の衰退を再現し、行く末をシミュレーションした。敷地分割に対し、隣地同士で協力して豊かな外部空間を生む『連携デザインルール』を提案することで、成城の将来像を向上させることを目指す。
実際に1エリアを選び、設計者として工夫しながら設計を行った。このルールにより生まれる豊かさの可能性を示している。
またシミュレーションを通じて、異なる設計者が各々自由に設計しても、豊かさを増進できることを確認、『連携デザインルール』の有用性を確かめた。
近年、個々の住宅の豊かさのことばかり考えて設計した戸建て住宅の増加により、街並みが成立していない事例や、ローカリティが衰退している事例が多く見られる。一方、街並みを形成するために、アパートを建てる、一律でセットバックするなどの方法をとることもできるが、一律に規制するルールでは柔軟性に欠け、個々の住宅の豊かさは失われていく。
個々の住宅が自己組織的に成長して街を作り上げているといえる住宅地において、どのような仕組みで街が変化してきたのかを読み解き、未来像をシミュレーションし、それを向上させるためのデザインルールを提案する。
デザインルールを共有することで街並みの未来像が保障されるため、各住戸の設計の自由度は上がり、個性豊かな住空間を生み出しつつ、良い街並みを作っていくことができる。
本提案では、高級住宅地として有名な成城を対象敷地とした。成城は、『緑豊かな街並み』と『ゆとりある生活』が共存する街である。しかも、人口流入による敷地分割を契機に、成城というブランドは衰退し始めている。
プログラミングによってこれまでの成城の衰退を再現し、行く末をシミュレーションした。敷地分割に対し、隣地同士で協力して豊かな外部空間を生む『連携デザインルール』を提案することで、成城の将来像を向上させることを目指す。
実際に1エリアを選び、設計者として工夫しながら設計を行った。このルールにより生まれる豊かさの可能性を示している。
またシミュレーションを通じて、異なる設計者が各々自由に設計しても、豊かさを増進できることを確認、『連携デザインルール』の有用性を確かめた。