1989年 大阪生まれ
2011年 法政大学建築学科卒業
2013年法政大学デザイン工学研究科建築学専攻 修了
日常と水 - 世田谷における水道道路を軸とした都市の再編 -
- 氏名
- 間瀬口 純一
- 所属
- 法政大学大学院 デザイン工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 下吹越武人研究室
作品概要
現代の都市生活から消すことのできないインフラ。人々はその都市の裏側に気付かない。都市の中のその“空白”を人々の生活に近づけ、インフラと共に生きていく暮らしを構想する。世田谷を横断する、旧渋谷町営水道。街の近代化を映し込んだ遺構は街に埋もれ存在している。都市の中で1つの軸をなす、水道の“目印”に現代の新しい価値を与え、人々の生活とともに、街の風景を継承していく。
設計敷地は、水道を貫く2つの丘。2つの場所にそれぞれ1つずつ建築を提案する。
・ Project1給水所<駒沢給水所>
土木的なスケールがつくりだす地形の中に、豊かな緑と水が存在している。それらは厳重な管理のもと「塀」によって閉じ込められている。この塀を建築化し、給水所敷地内外の環境に沿わせ、周辺に開きつつも、場の閉鎖性を維持していく。住宅街に連続するように、住宅とその延長としての様々なコモンスペースが入り、人々の心象的な拠り所となる。
・Project2隧道<岡本静嘉堂緑地>
国分寺崖線に位置するこの緑地は神社や文庫、美術館など様々な歴史が折り重なり、小高い丘がつくる地形には120mの水道の「隧道」が埋設されている。歴史資料館として、地中から展開する建築は、やがて塔として街の風景を見渡す場となり、視覚的なシンボルとして街に存在していく。
2つの建築がつくり出す新しい風景は、世田谷の歴史を継承し、水の存在を人や都市へ伝えていく。
設計敷地は、水道を貫く2つの丘。2つの場所にそれぞれ1つずつ建築を提案する。
・ Project1給水所<駒沢給水所>
土木的なスケールがつくりだす地形の中に、豊かな緑と水が存在している。それらは厳重な管理のもと「塀」によって閉じ込められている。この塀を建築化し、給水所敷地内外の環境に沿わせ、周辺に開きつつも、場の閉鎖性を維持していく。住宅街に連続するように、住宅とその延長としての様々なコモンスペースが入り、人々の心象的な拠り所となる。
・Project2隧道<岡本静嘉堂緑地>
国分寺崖線に位置するこの緑地は神社や文庫、美術館など様々な歴史が折り重なり、小高い丘がつくる地形には120mの水道の「隧道」が埋設されている。歴史資料館として、地中から展開する建築は、やがて塔として街の風景を見渡す場となり、視覚的なシンボルとして街に存在していく。
2つの建築がつくり出す新しい風景は、世田谷の歴史を継承し、水の存在を人や都市へ伝えていく。