作品詳細

「実家」としての住宅計画 - 子安浜における木造住宅密集地区の住環境改善 -

最優秀賞

氏名
石田 卓朗
所属
神奈川大学大学院 工学研究科 建築学専攻
研究室
重村・三笠建築デザイン研究室

作品概要

私たち現代人は住む場所を気軽に変える事が出来る。就職、転職などの機会、新たな家族が増えた時、あるいは単なる気分で様々な地域、住居を流動している。そんな中、人は多くの場合自らの生まれ育った「実家」とつながっている。「実家」はこうした流動的生活者の後ろ盾的な存在であると同時に、居住の流動が著しい都市社会のシステムを担保している。
本提案では「実家としての住宅」の役割を調査及び考察から「家族が集まる場」「家族の物を置く場」「住み継がれる場」と3つに分類した。さらに「実家としての住宅」が持つべき特性として「冗長性」「拡張性」「社会性」「記念碑性」という4つの特性を導き出し、「はなれ」+「おも屋」を理想の型として示した。一方で子安浜という地区は大都市に近接しながらも、多くの住戸が古くから住み継がれ、昔の井戸や路地が今なお残る情緒ある町である。木造密集住宅地であり、早急な更新の求められる当地区において「実家としての住宅」の型を用いて「共同はなれ」+「おも屋」として計画し、未来に住み継がれていく「都市型ふる里」の確立を目指したモデル街区の設計提案を行った。

「実家」としての住宅計画 - 子安浜における木造住宅密集地区の住環境改善 - 「実家」としての住宅計画 - 子安浜における木造住宅密集地区の住環境改善 -
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