+αの共有空間
- 氏名
- 佐藤 光将
- 所属
- 東京工芸大学大学院 工学研究科 建築学・工学科専攻
- 研究室
- 八尾 廣 研究室
作品概要
「都市に集まって住む」
人は集まって住むことで都市を形成する。都市の中に多様な集まりがあると自然にそこは賑やかになり、楽しくなる。集まって住むことは、そこで育まれる日常的なコミュニティと共に生きている。都市から郊外に移り住むことは今までの多様だった街の姿は空白状態になり、街の賑わいは衰退傾向になる。東京も例外ではない。核家族がひとつの家に住むという型が壊れ始め、現在の東京では単身者や夫婦家族といった単身・少数家族世帯向けの住まいの需要が上がっている。多用化する住まい構成を「受け皿」のように受け入れること住まいがシェアハウスの目的ではないだろうか。
都市住居をいかにデザインするか、この問題は個々の家族の住む空間を快適に設計するかだけではなく、集合していかに公共の都市空間をつくり出すか、という問題として捉えなくてはならない。つまり、都市住居とは内なる個々の生活をつくるとともに、外なる共同の空間をつくり出すと考えた。一般的にシェアハウスの構成は個室と共有空間で構成されているが、私はこの共有空間を街に開くために外なる共同の空間を街に展開する空間を組み合わせ、限られた土地に密度が高い共同生活ができる「都市に住む住まい」を計画した。