「文学の道」 - 1,ライブラリー・コート -
- 氏名
- ホ カンホウ
- 所属
- 東京工芸大学大学院 工学研究科 風工学・建築学専攻
- 研究室
- 市原 出 研究室
作品概要
「希望とは、元々あるものともないものとも言えない、それは地上の道のようなものである。元々地上には道はない、歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」————魯迅
近年、人口減少・高齢化を背景とし、単身者世帯が急増している同時に、「ひとり住まい」という単身者世帯向けのワンルームマンションも増えている。従来のワンルームマンションには入居者と近隣同士や地域住民との欠落した交流、地域に無関心などの問題がある。一方、シェアハウスには日常生活における入居者の間の交流が多いが、外の近隣住民と相互の交流はなかなか見られない。本計画では文京区西片町を対象に、都市に開放し人と人の関係が絡み合うようなワンルームマンションと、シェアハウスの長所を融合させた新たなタイプの集合住宅を提案する。
対象地区は「学者の町」と言われ、歴史や文学などの文化的な香りの残る地域である。本提案においては「文学の繋がる道」をコンセプトとし、「ライブラリー・コート」、「リビングポーチ」、「カフェラウンジ」のセットを持ち西片町に分散配置される。それにより、町の住民の散歩の楽しみを提供し、巡りのネットワークを生む。更なる交流の促進を誘発しており、町内のコミュニケーション更に都市を変える可能性であろう。