Scale Share Housing
- 氏名
- 早川 亮
- 所属
- 東洋大学大学院
福祉社会デザイン研究科 人間環境デザイン専攻 - 研究室
- 櫻井義夫研究室
作品概要
曲線を用いた建築空間では特殊な身体感覚を体感する。「床」が立ち上がり、いつの間にか「壁」となって「天井」になる。ここでは様々なスケールを持った「エレメント」がひとつながりに変化していく事で、身体感覚もそれに応じて変化していく。私はこれを「エレメントの横断」と呼び、曲線を用いた空間の特徴であると考えた。
本設計は「エレメントの横断」を展開させ、曲線を用いた建築空間での特殊な身体感覚を直線で表現できないかという事を目的とした思考実験的作品である。今回はケーススタディとして身体を置き去りに高層化を続ける新宿に建つ集合住宅を設定とした。大きさ、高さの異なる4種類のストラクチャ―によって構成されており、それぞれが作用し合う事で新たなエレメントを生成する。そこでは「ベンチ」や「テーブル」などの機能が生まれ、身体性を持ったストラクチャ―へと変化し、空間が展開していく。「身体」と「都市」を行き来するような、スケールを超えた空間体験を創出する建築の提案である。