渡り鳥を介した国際交流
- 氏名
- 平山 健太
- 所属
- 早稲田大学大学院 創造理工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 石山修武研究室
作品概要
都心から約30kmに位置する手賀沼には毎年数万羽の渡り鳥が飛来する。それらは越冬しに飛来するものを始め、夏の繁殖地として、またはそれらの渡りの中継地として立ち寄るものなど様々である。
私たちは遠く離れた国の人々と同じ鳥を風景の中に見ている。本計画では渡り鳥を介して風景を共有する諸外国との国際交流の場を計画した。
北から冬鳥が飛来する冬にはロシアの研究者と小学生を、南から夏鳥が飛来する夏の季節には中国や韓国の研究者と小学生を招き、一定期間滞在しながら国際交流を行うことを想定した。
計画ではこの交流の活動を補完するため、計画a「交流・野鳥保全センター」、計画b「交流のきっかけをつくる野鳥観察小屋」の計画を行った。 渡りという、軽やかでありながら実際の生物の肉体を伴った、延々と確実に繰り返されてきた鳥の季節的移動に、現代のグローバリゼーションによるつながりとは違う地平の感動を覚え、本計画を行った。