Gallery作品詳細

鉄道インフラを含むまちの景観
- 山手地区における子どもたちの交流拠点の提案 -

氏名
下山 智加
所属
神奈川大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
中井研究室
作品概要

 起伏の富んだ地形の駅、線路および電車の見え方に興味を持ち、鉄道インフラを含むまちの景観のリサーチを行った。資料は、駅が四方向斜面に囲われ、駅・電車などを観測できる点が多く見られたJR京浜東北根岸線山手駅と京急本線弘明寺駅である。その結果、山手駅は駅が一番低いレベルに位置するすり鉢状の地形と駅を中心とした網状の道により駅や電車が見られる点が周囲に多く存在し、まちの中心的存在である駅としてのランドマーク性は高いと考察できる。しかしながら、山手駅の立面は周囲に対して閉じた印象であり、まちとの関係は希薄であると考える。そこで、駅を周囲との関係をとりながらデザインし直し、周囲にも駅と接続した建築を計画することで、すり鉢状の地形も活かした山手の景観をつくりだす提案をしたいと考えた。計画敷地はリサーチで使用した駅・線路および電車が見える点の付近の斜面地や空地6つを選定した。山手駅周辺に学校が5つもあり、日常的に駅を利用する学生が多いことから計画敷地に交流拠点を計画し、それらを環状につなぐように通路を計画する。囲われた空間を駅が認識できるエリア「エキマチ」と定義し、駅を核としたこどもたちのネットワークを提案する。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1994年
    神奈川県横浜市生まれ
    2013年
    神奈川大学 工学部建築学科 入学
    2017年
    神奈川大学大学院 工学研究科 建築学専攻 入学