Gallery作品詳細

実家への違和感をひもとく
- 地方小規模宿泊施設における存在意義の証明 -

氏名
日下部 力也
所属
関東学院大学大学院
工学研究科 建築学専修
研究室
柳澤研究室
作品概要

 私の実家はペンションを経営している。ペンションとは洋風の外観を有し家庭的な雰囲気の中で比較的安価に宿泊可能な小規模宿泊施設である。地方田舎の観光地には中小規模の旅館・民宿・ペンションなどの宿泊施設が多く存在し、地方観光産業の要となっている。私の出身地である静岡県伊東市もまたこのような宿泊施設が観光客の拠り所となっているのである。しかし私は、自分の実家に物心ついたころから違和感を覚えていた。実家がペンションであるということ、またそれを手伝わなければならないという事実、川奈という地域でのあり方。このように私が抱える違和感は数知れない。その地域における存在意義とは何か。宿泊施設という役割から外にだけ目を向けていたが、川奈に対して新しい視点を設けることで、地域やペンションの持つ資産を熟知し、また川奈に対し存在価値や必要性を高めることができると考えた。本研究は私が実家に抱いていた違和感を紐解きながら、地域との関わり方、これからのペンション日下部の川奈における存在意義を証明することを目的とする。また最終目標は、ペンション日下部の改修(将来的に実施予定)である。また宿泊施設という形態がその地域に及ぼす新たな役割を考察することで、これからの新たなペンション像を発信する。

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プロフィール

  • 略歴
    2019年
    関東学院大学大学院 修了