Gallery作品詳細
書と建築
- 氏名
- 小笠原 美沙
- 所属
- 工学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 澤岡研究室
- 作品概要
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幼少期から約十五年間続けていた「書道」とそれからバトンタッチするよう学び始めた 「建築」。この二つの間に何か通じる感覚を覚えたことがこの修士論文のはじまりです。
論文においては書と建築のつながりを見出すことを大きな目的としました。書と建築をともに「造形」と捉えると、その二つは中世日本における中国からもたらされた「型の崩し」と、近代化以降に見られる「型の見直し」というふたつの大きな流れの中でつながりあうことを捉えました。
造形は「風土」から大きな影響を受けると考えます。また、風土はそれを享受する人々の「美的嗜好」や「自然観」を形成するとも考えます。
そして現在の私たちを取り巻く風土には、” 簡略化・均質化された造形 ” いわば ”「手」や「型」から遠のいた書や建築 ”、が溢れてきていると感じます。
そこで私は書と建築の多くのつながりの中から重要だと感じる8つの点を拾い上げ、それらをヒントに設計提案敷地の選定、配置計画、建築設計に展開し、書をかくように建築を配置し、文字をつくるように建築を設計しました。
プロフィール
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略歴
- 1994年
- 福島県生まれ
- 2017年
- 工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 卒業
- 2019年
- 工学院大学 工学研究科 建築学専攻 修了
受賞歴
- 2017年
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JIA 全国卒業設計コンクール 出展
埼玉建築設計監理協会主催 第17回卒業設計コンクール展 最優秀賞
日本建築学会設計競技 全国入選 関東甲信越支部