Gallery作品詳細
離散的建築
- 複数性から思考するエレメントの研究 -
- 氏名
- 香取 裕之
- 所属
- 千葉工業大学大学院
工学研究科 建築都市環境学専攻 - 研究室
- 遠藤政樹研究室
- 作品概要
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本作品は、「テクトニックカルチャー」ケネス・フランプトン著にたいする批判的設計である。通常の設計で最も大切に考えられる歴史やコンテクストを設計初期条件から外し、第3者が行ったモノの配置結果からスタートさせるという実験的プロジェクトである。この実験は、設計者の主体性が空間を「見つける」ことから始めたことで設計者の新たな主体性をつくろうと試みているものである。 つまり「知っていることではなく、見えたものを描く」観察者的設計手法である。 本作品では、設計の主体性が、それ単独で成立するとは考えていない。それを踏まえた上で、歴史やコンテクストを無条件に受け入れ振り回されてしまう設計方法や建築家のこれまでの姿勢を批判しているのである。建物の配置や関係に関する必然性が、従前からそこにある訳ではないという批判である。しかしそうした方法論に呈されるのは、提案される空間が、設計者の自己満足に留まっていて 、社会性が失われたものでないかという疑問である。それに対して本は、モノをつくるには、あれこれと条件操作をする理性だけでは不十分で、むしろ目の前のつくりたいと思う欲求あるいは悟性を刺激させる方が生産的であることを提案し、これに応えようとしている。
プロフィール
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略歴
- 1993年
- 千葉県生まれ
- 2017年
- 千葉工業大学 工学部 建築都市環境学科 卒業
- 2019年
- 千葉工業大学 工学研究科 建築都市環境学専攻 修了